
光にあふれたライラックの花。春の光が白い花びらの上できらきらと細かく振動し、甘い香りを伴って私達を慰めてくれる。ライラックの花束が無造作に挿されたグラスの水は、清らかで静寂な時を湛えている。心得た黒が、ライラックの花束をやさしく前に押し出している。
ウィリアム・モリス《ジャスミン》1872年

突然、瓦礫が渦巻く泥水に放り出された信じられないほどの多くの命。大切な人やもの達との絆は一瞬にして断ち切られた。流され流された魂たちがふと気付くと、泥水は消え去りジャスミンの花が漂う深い海の中。どうか安らかにお眠り下さい。どうか私達を見守っていて下さい。
岸辺から鎮魂の花々を捧げます。
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