アート/ART 

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美を巡る「花」Ⅳ

【色々な花】

中川幸夫《闡(ひらく)》1976年
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中川幸夫(1918~  )香川県に生まれる。生け花作家

1951年に池坊を脱退後は、伝統的な生け花の概念を越えた創作活動を続けています。独創的な「花の命の美」を追求しているアーティストです。

「闡(ひらく)」は、一見すると肉の塊と見紛う赤くグロテスクな立体です。これは、4500本のチューリップの花を長い時間かけて腐らせて制作された作品です。中川は、アトリエで何日も花の朽ちて行く過程を見つめ、写真に残すことで完成させます。絵画・彫刻といった作品は、制作された時の状態で保存が出来ますが、限られた時を生きる花をモティーフにした作品を留める手段として写真が使われています。
コントラストの強い写真によって、一つの塊に圧縮された花の命の形が鮮やかにに表現されています。



モイ―ズ・キスリング《花瓶の花》1930年
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モイーズ・キスリング(1891~1953)ポーランド人 エコール・ド・パリの画家

1910年にパリに出ました。アルコール中毒、自殺など暗いイメージがあるエコール・ド・パリの画家たちの中で、明るく順調に画家生活を送ったキスリングでした。

《花瓶の花》はチューリップでしょうか?この作品の見どころは、何といっても赤と緑(補色)の色遣いにあると思います。そして黒がその補色の鮮やかさを更に引き立てています。花台の存在を示すラインがかすかに引かれていて、浮遊感を抑えています。
キスリングは、見たままを描かず、巧みな色遣いで花の美しさを強調しています。

キスリングは女性像も数多く残しています。

《青い服の女》
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魅力的な作品です。女性の腕が作りだす青いコートのユニークな形、女性の不確かな視線、さし色になっている首元の薔薇色、陶器のようにつるっとした白い肌、美しい光を放つ金髪、それらの魅力のすべてを包むように支える背景の美しい青色。塗りつぶさず、塗り残しのような所々の白色が、画面全体が平たんになるのを防いでいます。
眺めていて飽きない魅力がある作品です。



ゲーリー・ヒューム《無題》1997年 パネルにインクとエナメル
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ゲイリー・ヒューム(1962~  )

ロンドン在住。現代のイギリスを代表するアーティストです。

花のイメージを単純化した形態と色彩で平面的に描いています。その花の種類が何であろうと、ただ私達が持っている花というイメージが平板化され、インクとエナメルという物質によってさらに平板化されています。しかし、何か温かみや優しさを感じることもできます。このような作品が部屋の壁に掛かっていても、いいものだと感じます。
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術

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