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アート/ART 

ART PROGRAM K・T 

色々な形(フォルム)Ⅳ

コンセプト(観念)と結びついた形・考えが形に変わる~2

アーティストの観念や思考が作品を成り立たせ、観念の表明としての「形」が作られる。

【インターヴェンショ二ズム(介入主義)】のフォルム

「インターヴェンショ二ズム(介入主義)」と呼ばれる手法で、すでにある物の形や偶然見つけたものに手を加えて作品にしていく。かってどこにも存在しなかった作品は、観客に新しい感覚を抱かせます。

ガブリエル・オロスコ《Pinched Ball》1983年
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ガブリエル・オロスコ(1962年~  メキシコ)

既存のサッカーボールを潰して形状を変え、新たに出来たくぼみに液体を流し込むことによって又新たな形を出現させて作品化しています。

ガブリエル・オロスコ《変更されたシトロエンDS》 1993年
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フランスの大衆車シトロエンDS(車)を切断中抜きし、再結合・再構築して前後各一人乗りに改造した作品です。よく知られたシトロエンに手を加えることによって、新たな形が出現します。



カタリ―ナ・フリッチュ《鼠の王様》1993年
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カタリ―ナ・フリッチュ(1956~ 
常識をはるかに超えた巨大な像(形)は、デペイズマン※によって見る者に大きな驚きと不思議な感覚を与え、各人がそれまで抱いていた芸術の見方や価値観をグラつかせます。

※デペイズマンとは、最初に“驚き”を与えることによって、鑑賞者のそれまでの物の見方や感じ方、常識、固定観念(思い込み)を白紙にさせ、新しい思考回路や新たな感覚を鑑賞者の内に新しく呼び起こさせようとするシュルレアリスムの手法


ロン・ミュエック《ボーイ》1999
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ロン・ミュエック(1958~ オーストラリア)

ファイバーグラス、樹脂、シリコンでできた高さ5mのかがんだ少年の立体作品。ナニコレ、ナンデ、こんな巨大な少年が美術館にあるのか‥私達は、ヒューマンサイズをはるかに超えた大きさ、しかもリアルな再現に驚かされます。



【漆器】のフォルム

「用」から生み出された無駄のない洗練された形と、漆の深い色合いが美しい。

《琉球片口銚子》18世紀
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角 偉三郎(かど いさぶろう)《朱帶曲輪六段重》
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文田昭仁デザイン、伝統工芸士・躑躅森健製作《nest》一輪挿し
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川連漆器文田明仁nest_convert_20101027130352
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テーマ:アート - ジャンル:学問・文化・芸術

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