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美を巡るⅧ「花」

グウェン・ジョン《花》1910年代後半 35×27cm

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Gwen Jone(グウェン・ジョン1876~1939)イギリス ウェールズ出身 

弁護士の父と水彩画家の母の長女として生まれる。ロンドンのスレード美術学校卒業後(22歳)パリに出て、新設のホイッスラーの学校で学び、ホイッスラーの影響を受けます。
グウェンが生きた時代は、芸術的に大きな変革の中にありました。ピカソがキュビスム誕生を告げる「アヴィニョンの娘達」(1907年)を発表し、マティスらの「色彩を現実から解放しようとする」フォービスムの運動が起こり(1905年)、現代絵画への脱皮がまさに始まろうとしていました。
しかし、グウェンの関心は「室内にある物」「飼い猫のタイガー」「窓から見える風景」「友人や教会で会う人々」に向けられ、個人的な芸術の追求は終生変わりませんでした。


「花」は、いかにも地味な小さな作品です。離れて観たら、きっと何が描かれているのか分からないほどのくすんだ色調です。グウェン・ジョンは花を描きたかったのだろうか。画面全体の色調を自分のイメージに合わせて整えたかったのではないだろうか。隣り合わせの色彩が対立することなく馴染み合い溶け合い、そして調和していく。そんな静かな作業の結果出来あがった作品に思えるのです。それでも白とピンクの花は愛らしいアクセントになっています。



リュック・タイマンス《蘭》1998年 99.5×77cm キャンバスに油彩
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何か不思議な感覚にとらわれる作品です。描き方は具象絵画のスタイルなのに、具象ではない。静寂でもあり強烈でもあり、繊細で平穏でありながら毒を含んだ妖しさも感じられる。この感覚はいつかどこかで経験したことがある気がして、記憶のイメージを探りだす。「緑」のフィルターを掛けたような画面。毒を含んだ気は、この「緑」から放たれているのか。
画面は花弁によって上下に分割され、更に茎によって左右に分けられています。この分割が作品の印象を強めている。


Luc Tuymans(リュック・タイマンス 1958年~ )ベルギー

《指》1995年 37.5×33cm 油彩
LucTuymansFingers.jpg

《Cieling》1993年 30×50cm 油彩
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ベルギーのアントワープ在住。新しい具象(ニュー・フィギュラティブ・ペインティング)の画家です。彼が描くモティーフは、身近に存在する平凡な物(室内・室内にある物・家族写真)から歴史的事件(新聞・雑誌等の写真を利用)まで多岐にわたっています。
クローズアップ、トリミングなどの手法を多用して、独特の空間を創出しています。
クローズアップされトリミングされた「指」は、小品ながら何か別の生き物に見える程の迫力のある作品です。「Cieling」は、フレーミングと微妙な色彩が印象的な作品で、モティーフとしては平凡な天井が、造形的に美しい異空間を作り出しています。





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