池田学《存在》2004年 145×210cm 紙 インク

《存在 部分》

《存在 部分》

《存在 部分》

現代アーティスト イラストレーター(wiki) 東京芸術大学デザイン科卒業 10cm四方/1日8時間 絵師 優れた描写力 アニメ・漫画
池田の作品を見たときの驚きは、米粒に絵や字を細かく描く技を見て「すごい、よく描けてるなあ」と感じる驚きによく似ていると思います。また日本の超絶技巧の工芸品である「欄間」を思い起こさせたりします。
【欄間】

実際の物や風景を見なくても描ける描写力、細密画としての描写力と構成力(部分を関連付けながら全体像を作り出す構築力)には驚嘆を覚えます。時空を超えてありとあらゆるものが描きこまれ、一つの作品の中に封じ込められています。超絶技巧の表示技術で描かれ、物語性に溢れています。
彼が日本のコンテンポラリーアートに名を連ねているのは、やはり現在のアートシーンの流れを上手く取り込んでいるからでしょう。具象表現が優位な現在のアートシーンであり、ポップカルチャー・アニメ・漫画に影響を受けた日本の現在のアートシーンです。池田のような計画的で破たんの無い作品群は、過去の、偶然性に任せた面白さに大きな感動を感じたアートシーンにおいては、決して認められなかったでしょう。
池田学の最近作《Gate》2010年 22×27cm 紙にペン

シュルレアリスムのデペイズマン手法を思い起こさせる作品。作品がかなり小さくなっています。よく描かれています。
やはり現在のアートシーンにおいては、事物事象の再現性が高く、内容が面白ければ良い作品ということなのでしょうか。
ふと、プラモデルの箱絵作家小松崎茂の作品を懐かしく思い出しました。
【スペースコロニー】

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